
梅干しの梅ポリフェノールをご存知ですか? 梅の健康効果を検証します
皆さんは梅干しはお好きですか?
酸っぱい、塩辛い、塩分のとりすぎが高血圧などに良くないなどマイナスイメージも大きな
梅干しですが、実は健康効果が抜群の食べ物なんです!
特に梅ポリフェノールという抗酸化作用の大きなポリフェノールを含んでいます。
今回はこの、あまり馴染みのない、梅ポリフェノールを中心に梅の健康効果を検証してゆきたいと思います。
梅の健康効果を検証します
まずは動画で梅の健康効果を確認しましょう。なんと次の9つの効果が確認されています。
- 殺菌効果
- ガン抑制効果
- 疲労回復効果
- 食欲増進効果
- 美肌・老化防止効果
- 血液サラサラ効果
- 生活習慣病の予防
- 脂肪燃焼・ダイエット効果
- 筋肉や骨が丈夫になる
梅にはクエン酸、リンゴ酸などの有機酸やカルシウム、カリウム等のミネラル、カロチン、ビタミン等いろいろな成分が含まれています。
梅のミネラル含有量はミカンやリンゴ、ブドウよりも多くなっていて、例えばリンゴに比べて小さい梅の実ですが、なんとカルシウムはリンゴの4倍、鉄は6倍も多く含まれています。
マグネシウムや亜鉛も実は梅の実の方が多いのです。
これらの成分により大きな健康効果があると考えられています。
なんと成人病と言われるものすべてに、効果のあるすごい健康食品である
事がわかります。
では、なぜ梅干しにこれだけの健康に良い効果があるのでしょうか?
それは梅ポリフェノールのおかげ
梅干しに含まれる植物ポリフェノールの一種「梅リグナン」には強い抗酸化力があります。
老化現象は、身体がさびることと、よく例えられますが、さび(酸化)の原因となる「活性酸素」は、シミやしわの原因になるほか、がんや生活習慣病の引き金になるとも言われています。
梅リグナンは、この活性酸素の働きを抑えてくれるのです。
梅に含まれる、梅ポリフェノールは高血圧や動脈硬化の発生を抑制する効果があります。
喫煙やストレスによって、血管の細胞にはアンジオテンシン2が増加して、これが高血圧や動脈硬化を引きおこしますが、梅ポリフェノールはアンジオテンシン2を除去してくれます。
梅ポリフェノールは梅酒で取ると吸収が良いようですね。
梅干しの適量とは?
こんなに健康に良い梅干しですが、取り過ぎは厳禁です。
五訂日本食品標準成分表によると、梅干しの塩分は22.1%であり、非常に塩分濃度が高いです。食べすぎると殺菌効果でお腹をこわすこともあります。
また塩分の取り過ぎは、生活習慣病の原因となり、高血圧から心臓病や脳卒中に逆になりやすくなってしまいます。大粒の梅干しで10g前後ですから、梅干し一粒に含まれる食塩は2g前後ということになります。2個で4gの塩分となります。
体にいいことが多いとはいえ梅干しの適量は、1日、1-2個ぐらいが丁度いいようです。
梅干しの選び方 もどきに注意!
伝統的な梅干しは、熟した梅を塩漬けにしたあと、日干しし、さらに本漬けして作られます。 そのために上で述べたように塩分濃度が非常に高いです。
そこで、近年減塩を謳い文句に、見た目は伝統的な梅干しに見えても、ラベルに「調味梅干」と記載されているものが出てきています。
調味梅干は水につけて減塩し、その代わりにさまざまな味付けを施したものです。 また塩分は7.6%(五訂日本食品標準成分表)と保存性が悪い為にさまざまな食品添加物を加えてあります。また、甘味料(ステビア、スクラロース)などの添加により、味を調え、保存性を補っているのです。。
嗜好品のように食べるのであれば調味梅干でも事足りるかもしれませんが、 ほんものの味を求め、何より健康や美容のために食べるのであれば、伝統的な梅干しでなければ意味がありません。
梅干しを選ぶときは、ぜひ原料表示にまで気を配ってください。