
活性酸素って何? 抗酸化食品を取れば大丈夫ですか?
活性酸素とは
呼吸により体内に取り込まれた酸素(O)は、その大半は水素(H)と結合して水(H2O)になります。ただ、素直に水にならないものも出てきます。
これらの体内で変質した酸素のことをは「活性酸素」と呼びます。
「活性酸素」とは、より不安定で、より強い酸化作用を持つ状態のことです。
実は活性酸素には良い働きも有るのです
●良い働きと悪い働き
活性酸素は「悪」というイメージがありますが、良い働きも悪い働きもします。
【良い働き】
活性酸素は殺菌作用が強いので、「免疫機能」の一部を担当しています。
血液中の白血球で、体内に侵入したウィルスや細菌を攻撃するための武器として使われます。
また、日々体内で発生する「がん細胞」を攻撃・破壊してくれます。
体内で余った水素と結合して水にする働きもしています。
【悪い働き】
「敵」の攻撃に使われる活性酸素も、大量に発生しすぎると、今度は味方まで攻撃し始めます。
体内の正常な細胞まで酸化してしまうことで、身体にさまざまな悪影響を及ぼしてしまいます。
癌細胞を作り出す元凶のように言われている活性酸素、体内ではどのような働きをしているのでしょうか。
実は、活性酸素は人体にとって、なくてはならない大切な働きをする酸素だったのです。
この活性酸素は殺菌作用が強く、体内に侵入してきたウイルスや細菌などを攻撃して退治する働きをします。又損傷した細胞を速やかに分解して、新しい細胞に入れ替える仕事もします。
また、体内の酵素を活性化させ、70兆といわれる全細胞をイキイキと活動させるという働きもします。まさに私たちの身体にはなくてはならない物質なのです。
では何故、癌を作り出す元凶のように言われるのでしょうか?それはその人の生活習慣によって、良くもなり悪くもなるという両側面があるからなのです。
睡眠不足、過労、酸性食品、大量の飲酒、ストレス、が多くなると活性酸素が大量に発生するのです。一定量なら問題はないのですが、大量に発生すると、炎症、動脈硬化、癌、多くの病気、過酸化脂質、などの原因となります。
ところが、社会生活を営んでいる以上、あらゆるストレスが発生します。そのストレスにより活性酸素の過剰発生は必ず多くなります。その為、多くの病気や癌になる人が出来るのです。
活性酸素を抑える抗酸化食品
この活性酸素の過剰発生を抑えたり、消去したりすることの出来る食品が抗酸化食品です。
新鮮な野菜、果物。 漬物、梅干し、ヨーグルト、納豆、などの発酵食品などがあげられます。
他にはひじき、海苔、モズク、昆布、小魚、などの海産物などです。
また、良質の睡眠、笑い、軽い運動、腹8分目の少食、良好な人間関係、などの生活環境も活性酸素の発生を抑制します。要するに、若いころから健康的な生活を送っていると、年を取っても癌になることは少ないのです。
お菓子や糖分を取りすぎていると、50歳を過ぎた頃から癌になる確率は増えます。
運動不足、睡眠不足、過労、人間関係のストレス、暗い気分、過食、間食、などの多い生活をしていると、活性酸素は過剰に生産されます。
しかし、若い頃は充分な酵素を両親から頂いていますので、50歳くらいまでは活性酸素で酸化した体液を腎臓がすべて処理してくれてます。その為、若いころから癌になる人は少ないのです。
酵素の働きが鈍る
このように50歳を過ぎて、年を取ってから病気になったり、癌と宣告された時、抗酸化食品や生活環境の改善が大切になります。若い頃とは違って酵素の働きも悪くなり、腎臓が酸化した体液をすべて排泄してくれないのです。
抗酸化食品は過剰に生産された活性酸素を除去するときに、無くてはならない食品です。生活環境の改善と共に、50歳を過ぎたら、ぜひ抗酸化食品を積極的に取るように心がけてください。