
エビを食べましょう! エビの種類と栄養について
皆さん、エビはお好きですか?
お正月には、欠かせないエビですが、特徴は、茹でると赤い色になることですね。
実はあの赤い色は、アキスタンチンという成分によるものです。
茹でる前の状態のアスタキサンチンは、タンパク質とくっついて緑色になっている状態です。
ところが、茹でることによってタンパク質とアスタキサンチンが分離され、アスタキサンチンが元の色を取り戻して赤くなるのです。
このアキスタンチンに豊富な栄養素が含まれているんです。
今日は、代表的なエビの種類やエビに含まれる栄養と効能について見てゆきます。
代表的なエビの種類
■ ブラックタイガー
スーパーなどで、普通に並んでいます。エビフライや天ぷらなど多くの料理で使用されるエビです。インドネシアやベトナムなど東南アジア産のものが多いです。
■ 甘エビ
刺身や寿司ネタで、よく見られることが多いエビ。
口の中に入れると身がとろけて甘いことから、甘エビと呼ばれることが多いです。
日本海などの近海で、多く採れます。
■ 車エビ
殻に黒い縞模様が入っていて、殻を丸めると、縞模様が車輪のように見えることから、車エビと言われます。
日本近海中心ですが、オーストラリアや南アフリカなど世界中に生息しています。
国内でも、熊本県や山口県などでは、養殖が盛んに行われています。
■ 伊勢エビ
高級食材として有名な大型のエビ。
他にもサクラエビ、テナガエビなどが、生産されています。
エビの栄養と効能
エビは豊富な栄養素を含んでいます。また、脂質が少ないのでダイエット中の方でもたくさん食べられます。ここではエビに含まれる3つの栄養素を紹介します。
たんぱく質
エビには筋肉や内臓器官を維持するのに必要とされているたんぱく質が多く含まれています。茹でたものだと100gあたり約21.4g、干したものだと100gあたり約48.6g含まれているのです。
また、肉には脂質が多く含まれているが、エビは脂質が少ないのでたんぱく質を摂取しやすい食品です。たんぱく質を多く摂ると、免疫力の向上や疲労回復効果などが期待できます。
ビタミンE
抗酸化作用や、血管を広げる作用があると言われているビタミンEも、多く含まれています。
特に伊勢エビや甘エビには多く含まれています。
伊勢エビには100gあたり約3.8mg、甘エビには約3.4mg含まれています。
ビタミンEは肩こりや冷え性に効果があるとされています。
カルシウム
エビはカルシウムも豊富に含まれています。殻や尻尾に多く含まれているので、これらが食べやすい干しエビがおすすめです。中でも、特にカルシウムが多いのが桜エビです。
桜エビには、カルシウムが100gあたり約2000mg含まれている。これは、カルシウムが多いと言われている煮干しとほぼ同じ量です。
カルシウムを摂取すると骨粗しょう症や高血圧の予防、イライラの解消に効果が期待できると言われています。
車エビの特徴とおすすめの食べ方
繊細な味が特徴の「車海老」は、食用海老の中で最もおいしいとも言われており、「伊勢海老」と並ぶ高級海老としても有名です。
車海老は他のえびに比べカリウムを多目に含んでいます。これは茹でても焼いてもその量に変化はありません。
カリウムには、細胞内の酵素反応を調節する働きがあります。エネルギーの代謝を円滑にし、細胞が正常に活動する環境づくりをしています。
又、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があると考えられています。
カリウムは比較的多くの食材に含まれていますが、以外に不足しがちのミネラルです。それは、調理の段階で多くが失われるからです。
おすすめの食べ方
■ エビフライ
エビを使った定番料理のひとつ。下ごしらえのときに、背中に切り込みを入れると丸まりにくいです。
■ エビチリ
中華のエビ料理と言えば、エビチリを思い浮かべる人が多いでしょう。エビとタマネギをいっしょに炒めてチリソースに絡めれば完成なので、意外と簡単に作ることができます。
他のエビに比べて大きい車海老はエビチリにとても合います。
■ エビカツ
意外とオススメなのがエビカツ。
タネにははんぺんが用いられることが多く、カツの中でもヘルシーで、車海老の旨味が凝縮されとても美味しいです。
まとめに
人気なうえに、ヘルシーであり、栄養価も高いエビ。そんな中でも車エビを使った料理は簡単なものも多いので、是非積極的に料理に取り入れてみてはいかがでしょうか?